10年前の当社は、20代、30代の社員は数えるほどしかいませんでした。平均年齢45歳。このまま10年後を迎えたら、シニアばかりの会社になってしまう……!そうした危機感を感じた田村(当時は専務取締役)が、一念発起し、新卒採用をスタートさせたのです。 当時の私は建材の配達業務を担当していたのですが、採用担当に抜擢していただきました。昔から人事の仕事には興味があったので、嬉しかったですね。
自分が直接面接して入社してきた新人に対する愛情は、すごく深かったです。それだけに育成も本気で取り組みました。当時は1秒の遅刻も許さなかった。そのときの部下は大変だったと思います(笑) まだ採用に不慣れだったころは、「キラリと光る人材」を採り逃してしまうことも多々あり、とても悔しい思いをしました。でもその悔しさが「もっと田村ビルズをいい会社にしたい」「もっと会社に合う人材を採用したい」という想いにつながり、私の大きな原動力になっていたと思います。
今思えば、新卒採用をスタートしたことによって、田村ビルズはガラリと生まれ変わりました。大げさに聞こえるかもしれませんが、本当に全てが変わったと思います。新人の受け入れのために新規事業を立ち上げたり。育てる仕組みを懸命に考え、整備したり。 10年前は数えるほどしかいなかった20代の社員も今は50名以上いて、間違いなく会社の成長の原動力となってくれています。「採用活動は会社にとって最高に重要な投資だ」と、田村はいつも話していますね。
年々入社してくる人材のレベルが高くなってきていると感じます。優秀な素質を持った人に入社していただけるのは、会社としてはとてもありがたいことです。
しかしまだまだ採用活動の“完成度”は高くないと考えています。もっともっと、やれることがあるのではないか?と。
また、今後は中途採用にも力を入れていきたいですね。実は、私が密かに採用プロジェクトを始動しているんです。まだ社内にも極秘なんですけど(笑)