メガネ山口さんに聞く、ゴミ拾い活動を通じて伝えたいこと

左から広報岡野さん、メガネ山口さん、枡田絵理奈さん、田村社長

ユーチューバーとしての活動

ーーーーまずは現在の活動を具体的に教えていただけますか?

メガネ山口さん:

「主に、YouTuberとローカルタレントの2つの肩書きで活動しています。YouTubeでは“メガネ山口のやまちょるチャンネル”というタイトルでやっていて、山口県の情報や現状などを発信して、山口県を日本一有名な地方にしたいというのを合言葉に活動をしています。今のメインコンテンツとしては、2日に1度ショート動画をアップしています。山口県のなかなか読めない地名をコンテンツとして取り上げて、例えば下松市で言うと県外の方は“しもまつし”や“くるまつし”と読んでしまうことを紹介します。長めの動画ですと“ゴミ拾い”をメインコンテンツにしながら、テレビで取り上げた場所だけど、テレビ放送分として撮影していない箇所のゴミ拾いをしっかりしていきたいと思って、企画を組みながら活動しています。」

ーーーールーツについて伺いたいのですが、地元は山口のどちらですか?

メガネ山口さん:

「生まれは周南市で、高校は閉校してしまいましたが光ヶ丘高校に通い、大学は宇部フロンティア大学に行っていました。そこで4年間心理学を学び、周南市で就職をしまして、転勤して防府、結婚してからもそのまま防府に住んでいるので山口県の中心部をグルグルと回っているような感じです。(笑)」

ーーーーどんなお子さんだったのですか?

メガネ山口さん:

「一言で言うとお調子者だったと思います。小学生の頃は運動ができない方ではありましたが、小学校6年生の夏休みに身長が15センチ程伸びまして、そこから急に運動ができるようになりました。そしたら学校で目立つようになってしまって、中学校3年生までは学級委員長や応援団長を積極的にやっていました。この仕事を始めて、改めて実家に帰った時に、小学校高学年の時の文集を見返すと、将来の夢には“タレント”や“ラジオDJ”、“声優”といったものを書いていて、今になって夢を叶えたと思ったのでその頃から目立ちたがりだったのだろうと思います。」

ーーーー山口県密着ユーチューバーとして活動を始めたキッカケを教えていただけますか?

メガネ山口さん:

「脱サラをしてこの仕事を始めたことで、今の仕事は自分が幼少期からやりたかった夢なのだと気付かされました。サラリーマン時代は着物を個人のお客様に提供するという営業職を13年間していました。トークスキルに関しては3ヶ月間毎日研修室に入って、5人の同期と『褒め褒めロープレ』というものをやって、1分間相手のことを一方的に褒め続け、言われた相手は『ありがとうございます。』しか言えないゲームをやっていました。その3ヶ月でとても磨かれたように思います。」

収録中の様子

転職は奥様のススメ?

ーーーー転職の決断について、ご家族の反応はどんな感じだったのでしょうか?

メガネ山口さん:

「営業マンをやっている時の最後の5年間で妻に『脱サラしなさい』と言われ続けました。僕は5年間ずっと嫌だと断っていたのですが、とあることをキッカケに1年間かけて退職しました。辞めた後に自分が何をしたいか分からなかったので、準備期間のために今まで働いていた着物の営業とは全く別の、工場勤務をしてみよう、休みもカレンダー通りに取れるし、次を考える時間も取れるからということで1年半勤務しました。その1年半の間で感じたことが、『喋りたい』ということでした。帰宅してからずっと喋っているのにそれでも足りず、どうしようと考えた時に目の前にYouTubeがありました。コンテンツは自分が好きな山口県にして、山口県を有名にするための発信者になろうということで山口県にこだわったネタを探して、撮影して作りました。」

ーーーーゴミ拾い活動を続けるメガネ山口さんに山口県から“ある依頼”があったそうですが、そのお話を詳しく聞かせていただいてもよろしいですか?

メガネ山口さん:

「6/20付けで『山口ぶちエコアンバサダー』ということで山口県内にエコと脱炭素をテーマに色々な情報を発信してもらえませんかと言うことで、県から任命されました。テレビとYouTubeでゴミ拾い活動をしているというところから、エコやプラスチックゴミの削減にピッタリだということで選んでいただけたようです。僕以外にも兼頭のぞみさんとレノファ山口さんも任命を受け、3組のアンバサダーで1年間活動する予定です。7/22に下関市のゆめシティで任命式があり、県知事も来られるそうです。」

ーーーー山口県が掲げる取り組み『ぶちエコやまぐち』とはどんなものでしょうか?

メガネ山口さん:

「エコ活動という言葉なので、僕が役割としていただいているのはプラスチックゴミの削減やエコ発信、あとは体験、そしてペットボトルを使わないようにする、あくまで削減という意味合いで発信をしていくという役割を担っています。私生活でできるようなことを身近で発信していきたいと思っています。」

山口県が抱える課題とは?

ーーーー県内各地で動画の撮影やゴミ拾いをして感じた「地域の課題」はどこにあると思いますか?

メガネ山口さん:

「発信者が少ないというのはすごく感じています。いい物はたくさんあります。全国に自慢できる物がたくさんあるにも関わらず、それを力強く発信できる人がいないのが問題だと思います。力強く発信できる人というのは県外に行ってしまいますが、僕は地方で活躍する方が目立つと考えています。仮に僕が何かのキッカケで、全国区で有名だとしても山口県で活動して、山口県から山口県の魅力を全国に発信していく方が絶対魅力は伝わると思うので、発信者を増やしていくことが活性化に繋がると考えています。」

ーーーー今後やってみたい、挑戦したいテーマはありますか?

メガネ山口さん:

「今のゴミ拾いをしている動画が、ゴールが決まっていません。見てくださっている方達にとってもゴールがある方が応援しやすいのかなと思っています。ただゴミ拾いの現状で言うと、ゴールを決めづらい状況にありますので、視聴者の方と一緒に海岸や、いわゆるゴミだまりのような場所を一緒に清掃して動画にできたらいいなと考えています。山口県内で1番多いゴミは“たばこ”です。全国的に多いと思いますが、じゃあそれをどんなテーマで発信したら面白いかと考えた時に多分7月に配信すると思いますが、『たばこを300本拾うまで帰れません』というコンテンツを考えています。楽しみながらエコ活動をやっていきたいと思っているので、僕のYouTubeチャンネルのゴールは、皆様が山口県にこんなユーチューバーがいるんだよということが口コミで広がっていくことが一つの通過点だと思っているので、そんな風にしていただける、思っていただけるような動画作りを心がけていきたいと思っています。」

ーーーーリスナーの皆様に応援メッセージをお願いします。

メガネ山口さん:

「私のことを”ゴミ”をキッカケに皆様に知っていただいていると思うので、していただきたいことが1つあります。自分のみの周りにあるゴミを1日1個で良いので拾っていただけたらと思います。そうすると身の回りがかなり綺麗になっていることに気づくと思います。自分の目に見えるものが豊かになっていくので、1日1個ゴミを拾ってみてください。」

Epilogue


いかがでしたでしょうか?ここだけのお話ですが、メガネ山口さんは奥様から「あなたは雇われで終わる人間じゃない。」といわれていたことも転職のキッカケに繋がったそうです!収録中には、「あまり知られたくないな~(笑)」と仰っていましたので、皆様オフレコでお願いします!

作者プロフィール

田村ビルズグループ 広報 
佃屋 七星 / Nanase Tsukuya
1999年生まれ下関市出身。大学では韓国語を専攻していました。田村ビルズグループの企業理念に共感し、2022年に新卒で入社。歴史が好きで、御朱印帳を持って観光スポット巡りをすることが好きです。

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