
新CM完成を記念し、11月21日に試写会を開催しました。当日は、完成したCMの上映に加え、CM制作に携わったアサダさん、板橋さんをお迎えし、トークセッションを実施しました。
会場では、制作の裏話や役づくりのこと、田村ビルズグループや山口県への印象など、リラックスした雰囲気の中で、さまざまなお話が語られました。

上映後、CMを見た率直な感想についてアサダさんは、「これまで携わってきた仕事の中でも、一番と言っていいほど、いい仕事だった」と振り返りました。
ローカルCMという枠にとらわれることなく、「制限なく、フルスイングで表現することが、田村ビルズさんの想いに応えることだと思った」と語り、演出や表現に一切の妥協をしなかった制作姿勢を明かします。
一方、板橋さんも「楽しくて、面白い現場だった」と撮影当時を回想。とくに社員が出演している点について、「自然体で、作品に温度があった」と印象を語りました。
ストーリーづくりについて、アサダさんがまず挙げたのは「予算とスケジュール(笑)」。そのうえで大切にしたのが、登場人物の“人生”を想像できること。主人公・建が山口県に戻るまでにどんな時間を過ごしてきたのか、そしてこれからどんな人生を歩んでいくのかを、短い映像の中で感じてもらえるよう工夫しました。
「30代半ばは、これまでの人生と、これからの人生のちょうど間に立つ時期。フィロソフィという言葉が、少し前に進むきっかけになればと思いました」
そんな想いが、CM全体に込められています。

板橋さんは、役を演じる上で「言葉」の存在をとても大切にしていたと話します。
「何のために生きているのかを、うまく言葉にできない年齢になってきたと感じていて。フィロソフィという言葉は、生き方そのものだと思いました」と語り、迷いや曇りを抱えながらも前に進もうとする主人公の気持ちを、自身の感覚と重ねながら表現したといいます。
その揺らぎは決して後ろ向きなものではなく、これからを考えるからこそ生まれる、前向きな感情。そんな等身大の姿が、画面の中に映し出されています。

話題は次第に、撮影を通して感じた会社や社員の印象へ。
板橋さんは「年齢や立場に関係なく、前に進もうとする空気があって、風通しの良さを感じました」と話します。
アサダさんも「今あるものをなぞるのではなく、まだないものをつくろうとする姿勢が素敵」とコメントし、「このCMは物語の入口。この先、主人公がこの会社でどんな経験をしていくのか、続きをつくりたいと感じました」と、今後への期待を語りました。

今回のトークセッションでは、新CMに込めた想いや制作の背景が、言葉を通してより身近に感じられる時間となりました。
ぜひ、新CM本編とあわせてご覧ください。