商店街から明るい未来を

Yuta Okano / 岡野 裕太

シャッター街になってしまった商店街、よく見かけますよね。でも、諦めるにはまだ早いんです!本記事では、「商店街を活性化させることで、山口をもっと魅力的な都市にしたい!」と思っている私の思いを、勝手ながら書かせていただきます。

商店街が元気になるとどうなるの?

まず、活気ある商店街が戻ってくると、地元の人たちにとって便利になるだけでなく、地域全体の雰囲気が明るくなります。顔なじみの店主さんとの会話が戻り、地元ならではの温かみが感じられる。また、観光客や移住を考えている人にとっても、活気のある商店街は「この街、楽しいかも!」と思われるポイントになりそうですよね!

そして、商店街の魅力は「その地域ならでは」なところ。 大手チェーン店では買えない地元の特産品や、個性豊かなお店が集まっていることが強み。 「あの街に行ってみたい」と思う人が増えるかも知れません。

そもそもなぜシャッター街になるの?

一番大きな原因は、大型のショッピングモールの出現でしょう。駐車場も広く、そこに行けば何でも買える。便利な場所が現れたことで、商店街に行く理由がなくなってしまったのかもしれませんね。さらには同様の理由でネットショッピングの普及もあるでしょう。手軽に買える。しかも安い。共働きの家庭も増え、買い物に行く時間も昔より減った。そうなるとタイパ重視でネットショッピングで買い物を済ませる人も増えたのではないでしょうか。コンビニもそうですね。24時間買い物ができる場所が家の近くにあれば遠出しなくなるのでしょう。

どうすれば人が戻ってくるのか!

シンプルに、競合となるショッピングモールやネットショッピング、コンビニに真似できない何かで突出するしかないでしょう!

  • 1.体験型の商店街
  •  ・農産物直売所:その場で調理して食べられる体験型イベント
  •  ・手作り体験イベント:伝統工芸の製作体験や地元食材で料理教室
  • 2.地域の魅力を最大限に引き出す
  •  地元の特産品を使ったカフェ:商店街の飲食店はすべ特産品を使う
  •  地域の歴史を感じる:昔の祭りを復活させたり、歴史を感じるツアーを開催させる
  • 3.若者やクリエーターが集まる場所づくり
  •  ポップアップストア:個性的でユニークなショップを増やす(地元のクリエーター)
  •  アートギャラリー:定期的に展示会や販売会を開催する
  • 4.コミュニティの場としての商店街
  •  交流の場を提供:地域住民が集まれるイベントスペースを設置
  •  キッズスペースや子育て支援施設:親子で遊びに来れる商店街をつくる
  • 5.デジタル技術の活用
  •  イベントや店舗情報が分かりやすく情報発信されるプラットフォームをつくる
  •  商店街全体としてのポイント制度やオンラインショップを開発、開設

不動産会社としての責務?

それでは、われわれ不動産会社は何ができるのでしょうか

例えば、新しいタイプの店舗や事業を誘致すること。 最近は、地元の素材使ったカフェや、リモートワークができるコワーキングスペースが人気ですよね。 また、若いアーティストやクリエイターが集まるギャラリーや、体験型のお店なんかも面白いです。新しいものが入ることで、若い世代や観光客が増えて、商店街に活気が戻らないかもしれません。

さらに、地元の老舗とのコラボも鍵です。 長年地元に根付いているお店の経験や歴史を大切にしながら、新しい挑戦をサポートすることで、商店街全体がもっと魅力的な場所になるはずです。その橋渡しとしての不動産会社の役割もあるかもしれません。

そして、不動産会社としては住環境の改善も忘れません。 商店街の周辺にある空き家や古い物件をリノベーションして、若い家族や単身者が「ここに住んでみたい!」と素晴らしい街づくりを進むことが大切です。住む人が増えれば、お店も必要になり、自然と商店街が元気になる流れが生まれます。そして商店街をデザインすることも大切な仕事。空き店舗をリノベーションし、新たな魅力的なテナントとして再生させます。

2024年10月24日に山口中心商店街に誕生した「LFB TOWER」もその代表例ですね。ブティックを改装し、地域住民が集まる憩いの場としてリニューアルオープンしました。建物の中にはギャラリーとして使えるスペースや、オシャレなカフェも入居。自然と商店街が明るくなったように感じます。

全国の成功事例から学ぶ

山口中心商店街の「LFB TOWER」のように全国では商店街復活の成功事例がたくさんありますのでその一部をご紹介。

  • 1.大分県「昭和の町」
  •  かつてはシャッター街だった商店街を「昭和の町」としてリニューアルしました。昭和の雰囲気をそのままに残し、レトロな街並みを再現。 昔懐かしい商品を売る店舗や、レトロな雑貨屋、昭和風のカフェなどが並び、観光客に大人気のスポットに大変身!昭和時代のノスタルジーを楽しみたい若者やファミリー層、そしてかつてその時代を生きた年配の観客まで、堅実な層を目指したことが成功の秘訣ですね!
  • 2.東京都「戸越銀座商店街」
  •  都内でも有名な「戸越銀座商店街」は、日本一長い商店街として知られていますが、かつては客足が減った時期もありました。そこで復活のカギとなったのが「食べ歩きできる商店街」というテーマ作りです。商店街内の店舗は、気軽に買える小サイズのグルメを提供し、訪れた人が気軽に食べ歩きを楽しめました。結果、テレビやSNSでも話題になり、多くの観光客や地元の人々が再び訪れるように!
  • 3.兵庫県「丹波篠山・食のテーマパーク」
  •  兵庫県篠山市の商店街は、「食」をテーマにした地域活性化を進めました。地元の新鮮な農産物を販売する店舗や、伝統的な和菓子店、地元の特産品を使った料理を提供するレストランを集めた「食のテーマパーク」として商店街をリブランディング。農産物の直売所や体験型の食イベントも開催し、地域の特産品を求める観光客を引き寄せることに成功!

まとめ

商店街が元気になればその地域の魅力は一気に上がります。そしてその商店街を復活させるカギは、すでにその地域が持っている「強み」だと再認識できましたね!その強みを生かし、商店街全体としてテーマをもってリブランディングしていくことで、ショッピングモールやオンラインショッピングにない独自性を見出し、人が集まる元気な街になるのではないでしょうか?私たち不動産会社もその視点を忘れずに、地域の住環境を豊かなものにしていけるよう頑張っていきます!

作者プロフィール

田村ビルズグループ 広報
岡野 裕太 Yuta Okano
福岡市出身。大学卒業後田村ビルズへの入社をきっかけに山口市へ。不動産売買仲介、空き家再生、新築戸建住宅事業、新築アパート事業を担当し、現在は広報活動にも注力。野球好き。妻と2人の娘と暮らす33歳です。

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