Nanase Tsukuya / 佃屋 七星
皆様こんにちは!
本日は新山口に新しい風を吹かせている話題のパン屋”二度寝の長州”さんのご紹介です。
二度寝の長州は小郡不動産さんが運営する、高級食パン専門店として2021年11月6日、新山口駅近くにオープンしました。店名の由来は『改革に燃える幕末の志士も、美味しいものを食べてつい二度寝してしまう満足感』から来ているそうです。
突然ですがこのイラスト、皆さんは何に見えますか?
私はあの有名な俳優さんを思い浮かべました…。(笑)
実際にはモチーフになった方はいらっしゃらないそうで、来店されるお客様にもたくさんご質問をいただくようです。
INDEX
皆さんが気になるのが、人気メニューですよね👀
お店のオープン時は25種類ほどだったメニューですが、今では約90種類以上あるそうです。二度寝の長州の立ち上げをされた石川さんはレシピを1,100~1,200個ほどお持ちだそうで、季節ごとに変わる商品が待ち遠しくなりますね。そんな石川さんについて、まずは経歴と一緒にご紹介させていただきます。
石川秀成(いしかわ ひでしげ)さん
東京都出身
株式会社ポンパドウルに21年在籍。
製造チーフ/人材育成/商品開発/新規オープン担当/コラボパン企画・・・などをご経験。
ジャパンベーカリーに所属し、二度寝の長州を立ち上げ。
現在は店舗の責任者として勤務されています。
知念裕之(ちねん ひろゆき)さん
千葉県出身
株式会社神戸屋に22年在籍。
2016年にフランスで開催されたパンのワールドカップ”クープ・デュ・モンド”飾りパン部門の日本代表に選出され、第6位という功績を残されています。
パン技術研究所で石川さんと出会い、『石川さんとお店を開きたい』という夢の元、今年の6月から二度寝の長州で勤務されています。
ーーーー地元の食材をふんだんに使われているとのことですが、パンへのこだわりを教えてください。
石川さん:
「原価を計算して、利益を出すことを普通はしますが家賃は小郡不動産が持っているのでその浮いた家賃を材料費に回しています。クリームパンのクリームは右田社長の思いで、お客様が満足できるように大量に入れています。僕からしたら、ひどいですよ。クリームが多すぎてパン生地がはち切れそうですよ(笑)同じく、バターチキンカレーパンもひどいです。チキンがまるごと入っているんですよ。1個食べればお腹いっぱいになってしまいます(笑)」
知念さん:
「美味しいパンを作っている自信があります。まずは、みんなに食べて欲しいです。”映え”という言葉がありますが、とにかく食べて美味しい物を提供したいと思います。味で勝負で、お客さんが求めている物を提供しています。私のイチオシはチョコリングです。理由は自分が一番好きだからです(笑)」
ーーーー今のやりがいを教えてください。
石川さん:
「大手にいた頃は、商品開発から販売するまで半年かかることがあります。ただ今は、私の思いつきでいろいろな商品を販売できてます。商品を色々試作して販売するスピード感が、うちの強みでもあると思います。この間は、アーティストのゆずさんがライブしていて、その日にゆずパンを作成したんですが、多くのファンが買ってくださりました。」
実際に様々なパンを試食させていただいた中でも”バターチキンカレーパン”は石川さんが仰っていたように、お肉がぎっしり詰まっていて、パン好きの私も驚愕するほどでした!
バターチキンカレーパンももちろん美味しかったですが、なんと言っても人気メニューの博多明太フランスは、ほっぺが落ちるほどの美味しさでした!仕込みから6時間半かけて焼き上げるフランスパンに博多明太子バターが、これもまたぎっしり詰まっています…。明太フランス好きな私にとっては至福の時間でした♩
ーーーーまちづくり、地域活性に関してのお考えを聞かせてください。
石川さん:
「小郡不動産で、新山口エリアを盛り上げて生きたいです。新幹線が通っていて人口は増えてはいるものの、繁盛していたり、目を惹くお店がないですよね。自分にできることで、この新山口駅を盛り上げたいと思っています。昨年6月に山口市に来た際に、住民に三角チーズパンを作って欲しいと言われた。最初は私は何のことだかわからなかったです。どうやら、この街の給食で出ているご当地パンだそうで。”かわさきベーカリー”さんというお店が作っていたそうですが、『ご年配で今は作られてない。だから作って欲しい。』というお声をいただき、もう一人原田さんという方と2社で作成をして、販売をしています。昔食べていた給食のパンがなくなるのが寂しいと言われていた方に、復活することを伝えたらとても喜んでくれてましたね。
街を好きにならないと、東京から来ることはできないですよ。去年は、西京高校の学園祭でパンを販売しました。その関係で、今ではお店で学生がアルバイトとして働いてくれているんです。今年は宇部商業から来てくれます。宇部から来てくれるのはありがたいですね。今年の11月には、宇部商業で販売したいと思います。」
ーーーー東京から山口に来て、魅力を感じたところや山口県に足りないところを聞かせていただけますか?
石川さん:
「色々と縁がありまして、私が28歳の時にたまたま私の父親も単身で山口で働いていて、病で急死しているんですよ。その時以来この山口に来て、”なぜ父親が山口という田舎に魅力を感じて働いていたのか”を亡くなってからずっと疑問に感じていました。改めて山口に来た際に、なんとなくこんな感じなのかと思ったんですよ。なんか、運命を感じました。家族は東京の方がいいと言って、私だけ山口に来ているんですけど。(笑)山口県に足りないところで言うと、『山口は東京に流行っているものが1年後に来る』と聞きました。私がいるのであれば、ブームを少しはやくすれば売れるのではないのか。1年後にブームが来ることに疑問を抱いていました。山口県警の方と仲良くなって、『犯罪も一年後に来る。』と伺いました。私が来るということは、山口県内で早くブームを伝えたい。かき氷も同じく、中国地方初なんですよ。東京の方ではかき氷は出ているけど、山口ではほとんどなく、現状は1店舗もないです。流行っている物を、すぐに取り入れたいと思っています。特に県庁所在地に映画館がないことには驚きました。」
ーーーー今後の展望をきかせていただいてもいいでしょうか?
石川さん:
「獺祭とコラボしたいです。山口県は、魚や肉などいろいろな物が美味しいですよね。梨やりんご、味噌を使ってコラボパンを作っていきたいです。また、オファーがあればぜひやりたいです。レノファさんともコラボしたいですね。選手とお店で会うことができるのも山口の特徴ですよね。また今後は、1年に1店舗のペースでお店を開きたいと考えています。パン屋を何店舗も開きたいのが本音ですが、遠方からお客さんがきてくださることを知り、まずはここの店舗で一生懸命、お店をしていきたいと思います。」
ーーーー二度寝の長州が街にとってどのような存在になって欲しいですか?
石川さん:
「新山口エリアを昔の様に活性化したいですね。また、子供からご年配の方まで楽しんで来てくれて、年を重ねても通ってくれる様なお店にしたいですね。さらに私は、人材育成をしていきたいです。この街からパン職人を輩出したいと思っています。」
知念さん:
「生活の一部として、地域の皆さんに周知されたいです。『パンと言えば、二度寝の長州!』となるようなお店になりたいです。」
夏も真っ只中で、冷たいものが食べたくなる季節になりましたね。
そんなときにオススメなのが、QQQのかき氷です✨QQQは二度寝の長州のすぐ横のお店で、店内を行き来することもできます。パンを買ったついでに、かき氷を食べて帰るのはいかがでしょうか?
QQQさんのかき氷は、氷を使わないかき氷なんです!
『SNOWAY』と呼ばれる機械を使用し、牛乳と練乳を混ぜた液体をマイナス35度で急冷凍することで材料を無駄にすることなく、天然氷を使用しなくても簡単にパウダースノーのかき氷ができてしまいます。
実際食べた感想としては、頭もキーンとならず口の中全体が甘味に包まれました♩暑い今にとてもぴったりなかき氷をぜひ召し上がりに伺ってみてくださいね!
Epilogue
いかがでしたでしょうか?新山口エリアから「山口県をもっと活性化させていきたい」という強い思いが感じられる機会でした。社員3人とも好きなパンを買って、お昼に食べさせていただきました!
次はプライベートでも伺ってみようと思います✨
田村ビルズグループ 広報
佃屋 七星 / Nanase Tsukuya
1999年生まれ下関市出身。大学では韓国語を専攻していました。田村ビルズグループの企業理念に共感し、2022年に新卒で入社。歴史が好きで、御朱印帳を持って観光スポット巡りをすることが好きです。