インテリアコーディネーター 荒井詩万さんに聞くコーディネート術。

左から広報岡野さん、荒井詩万さん、枡田絵理奈さん、田村社長
Nanase Tsukuya /佃屋 七星

2023年3月のLFB RADIOのゲストにお越しいただいたのは、インテリアコーディネーターの荒井詩万さん。住宅のリノベーションを数多く手掛けるコーディネートのエキスパートです。累計発行部数4万部以上の著書『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』には書かれていない情報も含め、いろいろなお話をお伺いしました。

荒井さんの活動について

――――インテリアコーディネーターになろうと思ったきっかけは?

荒井さん:

「実はインテリアや建築とは全く関係ない学部を卒業しておりまして、たまたま事務職として就職した会社が設計事務所でした。役員秘書として秘書のお仕事をしていました。そのときからインテリアが好きだったのもあり、昼は仕事をしながら、夜はインテリアスクールに2年間通って勉強して今に至ります。」

――――インテリアコーディネートをするうえで気を付けていることを教えてください。

荒井さん:

「お家の中で何をしているときが1番幸せか?を必ず聞くようにしています。そのうえでお客様のご要望を引き出せるようにしています。

さまざまなご要望があるなかで最近の流行りは?というご質問もあります。最近は海外テイストでグレー色のカッコイイ系が多いですね。そのような情報をインスタグラムなどで勉強されていらっしゃる方が多いようにも感じます。」

――――いまある部屋をおしゃれにするためには?

荒井さん:

「ワンポイントでグリーンを入れるといいですね。壁紙もグリーンの壁紙にしてみたり、そこに絵を飾ってみるだけで一気におしゃれになりますよ。

まずは全体像の目標を決めるときに多くの事例を見てみることです。そうすると自分の好きなコーディネートが事例の共通項として見えてきます。」

CHIC INTERIOR PLANNING公式HPより引用

――――日ごろのお仕事で心がけていることは何ですか?

荒井さん:

「かしこまらずにオープンマインドでいることです。インテリアのことだけではなく、お客様のことを色々と知ることが大事なので、私もオープンマインドでコミュニケーションをとるように心がけています。

「あか抜けた部屋」とは

――――本の内容を教えていただいてもよろしいですか?

荒井詩万さん:

「20数年インテリアコーディネーターとして働いて、日々お客様のお宅のコーディネートをしてくる中で、「コーディネーターにお願いしたいけど中々ハードルが高いとか、今ある物で、やっぱり少しお洒落にしたい」と思われてる方が多いです。例えば、「何が見えるか」ということを考えて、その部屋から入ったところで何が見えるかで家具の配置を変えるだけだったりとか、「クッションってソファの上に何個置くのが正解か知りたい」とよくお客様にもご質問いただくのですが、「実は◯個です。」であったりとか、目線の高さから考えてどこに絵をかけるかとか、プロが当たり前にやってるんですけど、それを言語化して分かりやすくしたものがこの本になります。」

――――「お洒落な部屋」ではなく「あか抜けた部屋」というのは、具体的にどういうことでしょうか?

荒井詩万さん: 「お洒落と言われると一気にハードルが上がってしまって、それこそ雑誌に出てくるような素敵な部屋になってしまうと思うんですけど、なかなかそこにすぐ到達するのは難しいということで、今のお部屋がワンランクアップするという意味で“あか抜けた”というタイトルになりました。悩んでいる方からお話を伺うと、大きく分けて、物がすごく溢れて雑多にゴチャゴチャしてしまっている方と、すごく綺麗に物はしまってあるけれども逆にそれが殺風景に感じて、物寂しいと感じる方の2つのパターンが分けられました。両方の共通項を考えると、どこを見ていいかが分からないというのが1つあります。なので“あか抜けた”という所は“何を魅せるか”というところを考えるというのが大きな内容になります。」

収録時の様子

――――まずお客様が家に来た時は、どこを見られるのでしょうか?

荒井詩万さん:

「扉を開けるとお部屋は大体四角だと思いますが、対角線上に人は目線がいくという風に言われています。諸説ありますが、本能的にこの部屋が安心かどうかというのをまずは遠いところを見てから周りを見回すという風に言われています。角に段ボールが積み上げられていたり、洗濯物が溜まっていたりすると雑多な印象を与えてしまいます。雑多なものは死角に置いて、対角線上には絵や観葉植物を置くなどまずはそこに何を置くかを考えることが重要になります。」

最後に

――――今回ラジオに出演されていかがでしたでしょうか?

荒井詩万さん:

「すごく楽しい収録でした。同じ住関連のお仕事をされている田村社長や岡野さんもそうでしたが、共通するところもすごくあってお互いお客様のために良い住まい、良い空間を提供したいと考えられているので、私の話にとても共感して聞いて下さっていたのが嬉しかったですし、枡田さんとも楽しくお話しすることができて良かったです。」

Epilogue


いかがでしたでしょうか。今日からでも取り組める「あか抜けた」部屋にするためのコーディネート術をたくさん知ることができました。私も荒井さんのお話を聞きながら、今の部屋をこんな風にしていきたいという想像が膨らんでワクワクさせられる収録でした。ぜひ皆様も「あか抜けた部屋」を目指しましょう!

CHIC INTERIOR PLANNING公式HP

荒井詩万さん公式Instagramアカウント

作者プロフィール

株式会社田村ビルズ 

佃屋 七星 Nanase Tsukuya

1999年生まれ下関市出身。田村ビルズへの入社を機に山口市へ。

大学では韓国語を専攻、不動産知識ゼロですが日々元気に邁進しております。

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