デザインにも、建築にも、人生にも!?「余白」が必要

Yasutaka Okusa / 大草 快貴

デザインの世界でよく出てくる「余白」という言葉。これって、ただの空いているスペースだと思われがちですが、実はとても大切な意味があるんです。
余白は、私たちの心にゆとりを与えたり、美しさを引き立てたりする力を持っています。
そんな私は「余白」のない日々を送っていますが(笑)

デザインにおける余白の役割

たとえば、ポスターやウェブサイトを見たとき、情報がぎっしり詰まっていると、どこを見ればいいのか迷ってしまいますよね。でも、文字や画像のまわりにちょっと余裕があるだけで、大切な部分がスッと目に入ってきます。この「余裕」が余白です。

余白があることで、情報が整理され、見やすくなります。また、あえて何も置かないことで、そこに余韻が生まれ、見る人の想像力をふくらませることもできるんです。ちょうど、静かな瞬間が音楽をより美しく感じさせるのと似ています。

デザイン思考と余白

デザインを考えるときにも、余白は欠かせません。それは「考える余白」、つまり新しいアイデアを思いつくための心のスペースです。忙しい毎日でも、ちょっと立ち止まって深呼吸するだけで、ふと新しい発想が浮かぶことがありますよね。

また、今の時代は情報が多すぎて、つい詰め込みすぎてしまいがち。でも、本当に大切なことは、余白を活かすことでより伝わりやすくなります。シンプルでわかりやすいメッセージには、余白の力が隠れているんです。

スポーツと余白

たとえば、野球。野球は「間(ま)」のスポーツと言われています。
プロ野球の平均試合時間は3時間。しかし、実際のインプレーの時間(実際にプレーをしている時間)は20〜30分というデータも。

ピッチャーが1球投げるごと、次のプレーや配球の事を考えたり、準備する時間したり。よほど大きな力の差がない限り、この「間」を有効活用できる選手・チームが100%に近いパフォーマンスを発揮することができ、いわゆる、駆け引きです。さらに、この一瞬の「間」が、観る人に緊張感や期待感を生み出します。

余白が生む心地よい体験

余白は、ただ「空いている」だけでなく、心にも働きかけてくれます。広々としたカフェや、美術館の静かな展示スペースにいると、なんだか気持ちが落ち着くことはありませんか? それは、余白が心にゆとりをもたらしてくれているからです。

また、明るさと暗さ、音と静けさのバランスも余白の一つです。たとえば、静かな夜に小さな音が響くと特別に感じられるのは、その「静けさ」という余白があるおかげです。

建築における余白の考え方

建物や部屋のデザインでも、余白はとても大切です。たとえば、日本の伝統的な家にも「間(ま)」という考え方があります。これは、ただの空間ではなく、人と人、自然と建物との間にある、心地よい“余裕”のことです。

お茶室や和室などでは、シンプルな作りの中に余白がたくさんあります。この余白が、静かで落ち着いた気持ちにさせてくれます。それは現代建築でも然りで、光や影、自然との調和を大切にしながら、余白をうまく取り入れています。

余白がもたらす豊かさ

余白とは、ただの「空白」ではなく、そこに意味や思いを育てるための大切なスペースです。デザインや建築だけでなく、私たちの日常生活でも、余白があることで心に余裕が生まれます。

何もないように見えるそのスペースにこそ、豊かさや美しさがひっそりと息づいているのではないでしょうか?
余白を恐れず、そこに広がる可能性を楽しむことで、もっと深い魅力に出会えるかもしれません。

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作者プロフィール

田村ビルズグループ 広報
大草 快貴 Yasutaka Okusa
山口県長門市出身。デザイン・メディア関連企業を経て、田村ビルズグループへ。昼は広報・カフェ運営に励み、夜は美味しいご飯と面白い出会いを求めて散策。一杯からはじまる会話、そこに生まれるストーリーが好き。

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